内視鏡設備について
当院の内視鏡設備は富士フィルム株式会社の内視鏡ファイバースコープ・光源を使用しております。近年、上部消化管における早期癌(食道癌、胃癌)および下部消化管における早期癌(結腸癌・直腸癌)の診断には特殊な内視鏡を用いた診断は欠かせないものになっています。
内視鏡の特殊機能として①拡大観察、②狭帯域光観察の2つが挙げられ、その2つの機能を併用することで、早期腫瘍性病変の表面構造、血管構造を微細に観察し、癌の診断はもちろん、その深達度(癌の深さ)や範囲(癌の広がり)をより正確に診断することが可能となります。富士フィルムの新しい光源であるLaserio(レザリオ)は従来のキセノンランプではなく、レーザー光源を使用しており、より明るい狭帯域光画像が得られます。
また、上部消化管内視鏡および下部消化管内視鏡すべてにメガピクセルCMOSセンサーを搭載しており、レーザー光源と合わせて、低ノイズ・高解像度による更なる高画質化を実現しています。
上部内視鏡には検査における苦痛を極力軽減する極細径(経鼻)スコープEG-L580NWと病変部の詳細を拡大して観察が可能な光学拡大スコープEG-L600ZWを装備しています。
EG-L580NW
EG-L580NWは従来の経鼻内視鏡よりも視野角も広くなったことから、患者さんの負担が少なく、より詳しい画像から病変の拾い上げが可能です。
EG-L600ZW
EG-L600ZWはその拡大観察機能とLaserioの狭帯光を併用することにより、病変の良性・悪性の診断が可能です。
使用する胃カメラの種類(経鼻・経口)は患者様と相談の上、決定いたしますが、健康診断や検診目的にて上部消化管内視鏡検査を受ける患者様には極細径スコープを鼻腔もしくは口から挿入して苦痛を少なく検査を行い、検診や以前の検査にて病変を指摘された2次検診目的の患者様には光学拡大スコープを用いてより詳細な病変の観察を行います。
EC-L600ZP
下部内視鏡には細径光学拡大スコープEC-L600ZPを装備しております。EC-L600ZPは病変のスクリーニングから、病変を発見した場合の詳細観察による診断および内視鏡治療的治療まで1本のファイバースコープで行うことが可能です。